玄米炊き(精神論)

今日は、料理長の河崎に玄米の炊き方を教えました。
オリジナルのヴィーガン・タコライスのためのご飯です。

私は基本的に精神論は言わない主義で、たいてい合理的な調理法(温度、順序など)を教えるのですが、今回だけは違います。

「まず、計量した玄米を手で感じつつ、いたわりながら、おいしく炊けてねと念じる。」という、マクロビオティックを学んだ方なら分かる、アレです。

「やっぱり、手の温度なんですかね?」と料理長は言うもので、
「いや、そうじゃなくて、これをやるとやらないでは炊け方が全く違うねん。玄米は生きているから、水に入れたら発芽するやろ?」と、完全に精神論を話して、失笑を買いました。

しかし、私はこと、米に関しても、ジェラートに関しても何でもそうですが、素材には敬意を示し、おいしくなれ、食べる人の体と心を元気にして、と念じることは、おいしい食べものを作る基本だと思っています。

あ、また精神論を言いました。

 

ということで、炊けました。

DSC_6798.JPG(圧力鍋にくっついたご飯は、握って食べますのでご安心ください。)

 

炊き方自体は超合理的で、決まった時間、決まった火加減、決まった圧力の状態で全てのパラメーターを分解して伝えられるのですが、ほんとうに大切なのは心です。

ジェラートでも、お味見が無料になっているのには訳があります。

黄色い声で(または野太い声でも可)、

「おいしい!」
「きゃー、おいしい!!」
「めっちゃ、おいしい!!!」

という声をジェラートが聞きますと、必ずジェラートはおいしくなって恩返しします。

そんな、精神論が溢れていながらも、調理マニュアルはすごく合理的なプレマルシェです。

 

ほんとうに大切なのは心です。

たとえレシピ表が盗まれても、絶対に盗まれることがない、最も大切なものは、何年も時間をかけて、一緒に何かに取り組むことからしか、伝えられないと思っています。

 

寝かせた玄米を食べさせるジャンクフードの店って変ですか?

言霊を生かすジャンクフードっておかしいですか?

だから、オルタナティブ・ジャンクなのです。

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